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過去に質問を受けた中で特に多いものに関して掲載しています。  変に期待をさせない為にあまり触れられてこなかった実情を辛口でコメントしていますので、広告主に不利な内容を載せない出版会社の発行する雑誌の内容とは反するものになるかもしれませんが、これらの回答は私自身の主観を基にしていることをご了承下さい。
 
Q : 取得費用は通常いくら位必要ですか?
「免許を取るまでにいくらかかりますか?」との質問ですが、一概にいくらとはお答えするのは難しいです。 金額が左右されるものとして、
1、個人差
2、訓練機材
3、取得ペース
4、訓練地域

に別けられると思いますが、順を追って説明します。 前もってお断りしておきますがこれらは主に第一ステップである自家用免許に関することとお考え下さい。

1、個人差

まずは個人差、これは過去に経験している内容や、適正、本人のやる気によって左右されます。 経験とはハンググライダー、パラグライダー、ラジコン、シミュレーター、グライダー、飛行機、ヘリコプター等、空中感覚や操縦感覚を養うものを経験していれば、それだけ習得度が違ってきます。 本人のやる気、これも主に座学での費用に大きく関係してきます。 座学に関しては、飛行訓練のように何時間やらなければならないと言う条件はありませんから、ある程度の予習復習によって、かなり節約することが出来ます。

2、訓練機材

機材とは、セスナ152やパイパーアーチャー、R22やジェットレンジャーのことを言います。 単純に機材のレンタル料が違ってきますので、トータルの訓練費もかなり違ってきます。

3、取得ペース

集中して毎日飛行し、短期間で免許取得を目指す場合や、週末のみの飛行、年に1度、1週間程度の集中訓練で何年にも渡っての訓練等、トータルでの訓練費用が違ってきます。  短期に集中して訓練する方が効率がいいのは自動車免許と同じですが、1日に何回も乗っても、それはそれで能率が落ちます。 1日1〜2回、1回に付き1.5時間程度を毎日乗るのが適当だと思います。

4、訓練地域

これは都会や地方、タワー空港やノンタワー空港のことも言えますが、国によって考え方が違い、これによって取得費用の違いが出ます。 アメリカ等は教習は最低レベルの技量のみで免許を取得させ、後は個人で技量を上げて行くといった考え。 オーストラリアや日本では、十分な技術を習得させた後で無いと免許は発行しないといった考え。 どちらがいいかは解りませんが、免許取得までの飛行時間に違いが出てくることは確かです。 さらに費用で言うとタワー空港よりもノンタワーのほうが、ATCで苦労しない分安くあがる傾向にあります。

っで、結局いくらかかるの? と聞かれれば、例を上げるしか無いのですが、その前におおざっぱに言って、飛行機で5千USドル、ヘリで1万USドルあれば、取れると思います。これはあくまで取得できるであろう金額を多めに出した平均金額ですが、先の要素によって、飛行機で数100ドル単位、ヘリで千ドル単位で違ってきます。

特にヘリコプターは、その操縦の難しさから、8時間でソロに出てもいいよって言われる場合もありますし(実際にはR22の場合、ロビンソンの規定で20時間乗らないとソロには出られない)40時間乗っていても、まだソロに出られない方もいます。

結論として、はっきりとした取得費用がいくらとは言えませんが、あえて平均の金額の例を飛行機の場合で示すなら以下の金額になります。

同乗教育40時間 ($48+$25) x 40時間 = $2920
単独飛行10時間          $48 x 10  = $480
座学             $25 x 50時間程度 = $1250
教材                             約$100



合計                              $4750

★ 機材はセスナ152を使用 レンタル費用1時間あたり$48とする。
★ 飛行訓練および座学講習料、1時間あたり$25とする。

実際にはこの他に、往復の旅費、滞在費が必要です。
 


 
Q : レンタカーは必要ですか?
コースが限定されてはいますが、公営のバスは走っているし、毎日スクールと宿を1往復するだけで、買い物も特にしなければ.....それに勉強に時間を費やすなら、車が必要とも言えません。レンタカーは必要か? それは、本人次第、あちこち生活も含めて動き回るなら絶対あったほうが便利だし、 空港の周りからあまり動かないで、スクールとの往復に徹するなら無くてもOKです。 日本からの留学生も、安いマウンテンバイクを買って、足に使っている人が多いです。  

さて、私だったらどうするか、アメリカは車社会、買い物に行くのも食事に行くのも全て車、車があると行動範囲が全然違ってきます。  レンタルも1日、$20くらいからなのでやはり借ります。 レンタルしても日本に比べてかなり安いのと、LA近郊で言うと電話一本で持って来てくれる会社がありますから、短期で渡米される方は借りることをお勧めします。 ただ3ヶ月とかになると結構費用もかさみますから考え物ですね。


 
Q : 日本での就職を考えると日本のスクールを利用した方がいいかと迷っています。
まず、日本で訓練される場合や日本の事業用免許を取得する為には、日本のスクールを利用するしか方法が無い訳ですが、スクールと呼ばれているものには2種類あります。 自社で機体を運営し、空撮や運搬の仕事もしている運行会社に併設されたスクール、 それから生徒を集め、国内外のそれら運行会社と提携して生徒を送る、代理店(送り屋スクールと呼んでいる)があります。 

自家用免許に関しては、海外(全ての国では無い)での免許を直接書きかえることができますので、もし海外での訓練をご希望でしたら高額な手数料を取るだけの代理店を利用する必要は無いと考えます。 もちろん渡航期間が短くなるように、国内で座学に徹し、飛行訓練に関して海外のスクールを紹介すると言った予備校的な会社もあります。 そのような会社は見積もりで渡航費用として正規運賃を請求したり、日本との通信費、現地事務所使用料、それになにより免許が取れてしまいそうな額の入会金、その他手数料を必要としませんから、利用価値は十分にあります。

それから、日本にはプロとしての登竜門である航空大学がありますが、彼らにしてもかなり就職は困難な状態であるとのお話です。 それだけパイロットの需要が無いと言えます。 あえて辛口でコメントさせて頂くなら、その中で航空大学に比べて、塾程度の運行会社のスクールや家庭教師程度の代理店にどれほどのコネがあるのか疑問です。 

一つ例があります。 国内の代理店を利用して事業用の免許を取得、このスクールが唄っている就職斡旋をお願いすると、念書にサインを条件に斡旋すると言う、その内容とは「私は貴社でパイロットとして乗務しないことを誓う」。 これを解釈すると「当社で訓練したものはその技量に達していないので、パイロットとして乗務してもらうと、当社がいいかげんなのがばれるので困る」と言う事だと思います。 

さらに広告に載せられている各種運行事業会社、官庁、等の就職実績は卒業生の実績ではなく、その会社の元パイロットの代表者の実績だったりします。 就職していたとしても、自家用の免許を取った後、他のスクールで実績を積んで苦労して勝ち得た就職を当校の卒業生の実績としている所も結構あります。 

これら実情を考慮して、スクールの選択をされてください。


 
Q : FAA事業用免許さえ取ればアメリカで就職は可能ですか?
まず、航空大学へ行かずに現地スクールで免許を取得した場合の実情です。 免許としては自家用免許、計器飛行、事業用免許を取っただけでは飛行時間が少ないために仕事としてはまず無理です。 さらに教官の免許を取得し、生徒を乗せて飛行時間を稼ぐことになりますが、ここでまともに給料がもらえると考えない方が無難です。 アメリカにはパイロットになりたい方が世界中から集まってきて、さらにアメリカ国内のパイロットになりたい方が多勢居て、さらに十分訓練された軍出身のパイロットが既に多勢居ます。 ですから、無給でも飛行時間を延ばしたいが為に飛びたい人は山ほどいるのです。 

月に$1000でとの口約束で教官として飛ばさせ、始めから給料をまともに払うつもりもなく2〜3ヶ月無給で講習させて、いいかげん嫌気がさして辞めたらまた違う教官を雇う、と言うのを繰り返している日本人経営のスクールもあります。 それだけ買い手市場だと言えます。

それでも、飛行時間が1000時間を越えるころには多少はパイロットとして見とめられるので、さらなるステップアップの可能性もありますが、言語、ビザ、経験、技術の壁を超えてこれら多勢の中で日本人が有給での仕事を勝ち取るのがいかにアメリカで難しいことか、お解かりでしょうか?
 
日本人の持つ最大の利点、それは日本語が出来ると言う事です。 アメリカには良くも悪くもこれらの特徴を生かした日本人相手の仕事があります。 例えば英語さえ問題無ければ薄給ですが日本人が多く利用する観光の10人乗り程度の双発のコミュータの仕事だってあります。 一番の大きな問題は労働ビザにかんすることで、これが得られなければもちろん働くことは出来ませんから重要な点であり、一番苦労する点でのようです。

あとは需要と供給のバランスです。 現在はアメリカの好景気を反映して、経験の多いパイロットが不足しているとも聞きますから1000時間と超える経験をお持ちの方にはチャンスかもしれません。 


 
Q : 仕事の関係で1週間しか休みが取れないのですが、訓練することは可能ですか?
訓練は時間単位で可能です。 日本での少ない情報の中で良く誤解されるのが、免許取得費用100万円みたいな広告やその訓練風景の写真を見て、スーツやネクタイをして集団生活の中で大学のように一括で費用を払い、何期生みたいな感じで講習を受けているとイメージしますが、そんな所は現地人が経営するスクールで見たことがありません。 

これらは全くの自由、飛行に関しても、スケジュールが開いていれば、自分で入れて予約するだけ、費用もその日の飛んだ後に飛んだ分だけ支払えばOK! 時間にしても今回の予算は1週間で$1500だから1日1.5時間くらい乗れればいいかな?とか、座学も多少勉強したいから、午前中は1時間お勉強しようかな?とか言った感じで全て生徒の都合でスケジュールを入れる事が出来ます。 今回は試しで30分だけ飛んで見ようかな? なんてことも全然問題ありません。 服装だって暑ければTシャツに単パンでもOK!もちろん続きは次回の連休にとか言ったことも構いませんし、そのスクールが自分に合わなければ、違うスクールに代えて続きを訓練するることも出来ます。  


 
Q : CFI(教官)の免許を取得したら自動的にクリーンカードがもらえると聞いたのですが?
教官の免許を取得したらグリーンカードがもらえるのであれば、皆さん教官になられると思いますよ。それだけグリーンカードを取得するのは大変なことだと言う事です。

この手のことを教わって渡米する方が時々いらっしゃるようですが、こんな甘い話はありません。 ちょっと非常識でいいかげん過ぎます。後で文句を言っても言った言わないとのことになるので、もしその言葉が重要であれば書面での約束としてもらう必要があります。 

見積もりや明細なども含めて書面をもらわないで、結構口約束だけで自分の人生を変えてしまって後で後悔する人がいらっしゃいます。 「後で発行するから」なんて時には、発行するまでその話に乗らないことです。


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